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帯状疱疹かな?と思ったら早めの受診を

2020-08-05

帯状疱疹という病名は聞いたことがある方も多いと思いますが
実際には、「え!これが帯状疱疹?!」といわれる患者様も多くいらっしゃいます。
帯状疱疹とは、体内に潜む水痘・帯状疱疹ウイルスが原因で、皮膚症状が現れる病気です。
原因となる水痘・帯状疱疹ウイルスは「ヘルペスウイルス」の一種で、子どもの頃、
私たちの体に水ぼうそうを発症させてからずっと体内に潜伏していたものです。
水痘・帯状疱疹ウイルスは、一度体内に入ると消えることはありません。
加齢や疲れ、ストレスで体の免疫力・抵抗力が弱くなると、水痘・帯状疱疹ウイルスが
再び増殖を始め、帯状疱疹を発症するのです。
帯状疱疹を発症すると、皮膚に痛み・違和感が現れ、
その後は水膨れを伴う赤い発疹が帯状に出てきます。
発症する部位は胴体、腰背部、頭部から顔面にかけての上半身に多くみられます。
また、痛みの感じ方に個人差が大きいのも帯状疱疹の大きな特徴です。
帯状疱疹による痛みは、まず発疹が現れる前の「ピリピリ」「ズキズキ」「チクチク」
といった痛み・違和感から始まり、徐々に強くなることが多いと言われていますが、
なかには眠れないほどの強い痛みを感じる人もいます。
帯状疱疹の治療には、水痘・帯状疱疹ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬と、
皮膚の痛みを抑える鎮痛薬を一緒に使用します。基本的には飲み薬や塗り薬が
用いられますが、飲み薬の効果がない場合は注射薬、点滴が用いられるケースもあります。
早期に抗ウイルス薬の投与を開始することができれば病気の悪化を防ぐことが出来ます。
帯状疱疹の後遺症である帯状疱疹後神経痛のリスクも少なくなるので早めの受診を
お勧めします。

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